TEF/テスト技法

技法名 ユースケーステスト

技法名(英語) use case testing

説明

ユーザ視点のブラックボックステストの一つです。
本技法は、個々の機能の検証ではなく、システム全体に対して一連のトランザクションを流すことで、コンポーネント間の不整合を検出することを目的としています。

ユースケーステストの設計方法は、

  1. ユーザの業務を調査し、代表的な使用方法をリストアップする
  2. 上記使用方法に対してテストシナリオを作成する
    1. 最もありそうなシナリオ(メインストリーム)
    2. 例外的なシナリオ(拡張ストリーム)

です(開発工程で作成したユースケースやアクティビティ図が使用できるかもしれません)。これをシステムテスト、または、受け入れテストフェーズで実行します。

使用例

Amazonでの購入ユースケース。

  1. 品物を検索
  2. ショッピングカートに入れる
  3. レジに進む
  4. サインインする
  5. 配送条件を確定する
  6. 注文を確定する

※ 例外シナリオテストの場合は、2の後に、「注文を削除する」といったアクティビティを実行します。

補足

ユースケースには、次のレベルがあります。

  1. 空のレベル
    「書籍を注文する」といった大まかなシステムの目標を明らかにする段階
  2. 凧のレベル
    「新規の注文」、「品目の追加」など詳細な段階
  3. 海のレベル
    複数のアクタの相互作用を考慮する段階
  4. 泥のレベル
    実装を意識した詳細な階層構造を決める段階

ユースケーステストとして最も適切な素材となる情報は「海のレベル」です。

参考文献

書籍: ソフトウェアテストの基礎、Executable UML

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Last-modified: 2008-09-01 (月) 17:19:13 (5708d)