技法名 ピアデスクチェック(またはバディチェック,ペアレビュー) †
技法名(英語) Peer desk check(またはBuddy check, Pair review) †
説明 †
作成者以外にはただ一人だけが作業成果物を調べる手法。
完全にレビュアーただ一人の知識と技術と自己訓練に依存するピアレビューであり、レビュー結果は多様なものになります。
しかし、チェックリストや特定の分析手法、チームのメトリクス収集のための記録用の標準書式を用いることで、公式レビューに近づきます。
レビュアーは終了時点で、
- 欠陥の一覧を作成者に渡す
- 対面して欠陥の一覧を作成者とともに作成する
- 作業成果物に単に印をつけて作成者に渡す
といった形でフィードバックします。
メリット †
- 一人のレビュアー時間で行える、一番安価なピアレビュー方法である
- 独力で欠陥を発見できる技術の高い同僚がいる場合に適したレビュー方法である
- 時間やリソースの制限が厳しい、あるいは低リスクの作業成果物に対するレビューである場合に適したレビュー方法である
デメリット †
- レビュアーが一人であるため、検出できる欠陥が限られる
- 作成者以外にはわからないエラーに気づくことが難しい
使用例 †
- デスクチェックではなく、ミーティングを実施する方法を「2人インスペクション」といい、レビュー行為自体に作成者が参加しないピアデスクチェックの欠点を補うことができる
- ピアデスクチェックは作業成果物のチェックの他に、レビュー文化を発展させるための足がかりになったり、年長者による新人へのよい指導法ともいえる
参考文献 †
- [書籍]ピアレビュー 高品質ソフトウェア開発のために (Karl E. Wiegers 著, 大久保雅一 監訳)
- [書籍]ソフトウェア品質知識体系ガイド-SQuBOK Guide- (SQuBOK策定部会)
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