TEF/関連技法
技法名 SRストーリー †
技法名(英語:) SR story †
概要 †
QCストーリーを「S: システム・仕組み」と「R: 結果・成果」の対応関係にして改善の経緯を表現したもの。
説明 †
QCストーリーは何度もPDCAを回していくことを基本としている。
(実際には、PDCAを回し良い結果を標準化するため、PDCA→SDCA→PDCA→SDCAとカイゼンと標準化のサイクルを交互に繰り返すことで継続的に品質を改善していく)
この改善の流れを、S(System: システム・仕組み)と、R(Result: 結果・成果)の対で捉え、過去・現在・未来の視点で改善の経緯をまとめたものを「SRストーリー」という。SRストーリーは概略を表すことが目的なのでたいていの場合はプレゼンシート一枚に収める。
以下は、SRストーリーを用いた改善報告の要領。
- これまでは、S1という仕事のやり方をしていたので、結果はR1だった。
- R1には、××の問題があるのでR2のような結果を得たいと考えた。
- PDCAを回し、S1の○○を改善し新しいS2という仕組みを導入した。
- S2によって、R2の成果を得ることができた。
- 将来の変化を考慮するとR2では不足しているので、R3が必要。
- したがって、S2で足りない分を補ってS3にシステムを変更しようとしている。
- R3に対する現在の見通しは△△である。
使用例 †
◆ TestLinkを用いたテスト管理システムの改善のまとめ(例)
- これまでは、テストケースをEXCELで管理していた(S1)ので、複数人での同時編集ができなかった(R1)。
- 同時編集ができないと、テストケースのメンテナンスの問題がある(R1)ので、もっと効率よくテストケースを管理したい(R2)と考えた。
- PDCAを回し、テストケースの管理方法(S1)を改善し新しいTestLinkという仕組み(S2)を導入した。
- TestLink(S2)によって、テストケースを複数人で管理できるなど効率の面で大きな成果(R2)を得ることができた。
- 将来の変化を考慮するとイントラネットにおいて社内で効果をあげているだけ(R2)では不足しているので、協力会社を含めて効果を出すこと(R3)が必要。
- したがって、現状(S2)で足りない分を補って、協力会社を含め共通に使用できるシステム(S3)を構築することを考えている。
- 協力会社を含めてテスト管理で効果を出すことに対する現在の見通しは順調である。
補足 †
SRストーリーは改善のための技法というよりは、問題解決活動を分かりやすく伝えるためのまとめかたのひとつと考えた方が良い。
(注意) 「SRストーリー」は一般的な用語ではない可能性が濃厚です。
参考文献 †
ウィキペディア/Wikipediaでの有無 †
無/無
ご意見 †
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